はじめてのお風呂に大慌てで
おかーさんにしがみつく。

G:こ、こわいよぉ〜
O:いてっ!痛いよ!痛いよぉ〜
G:後生ですから勘弁してくだせぇ」   
O:頑之介や、今更そうもいかんのだよ。
辛抱するんじゃな・・・          
O:ほれ、もうおしまい。
G:ほんとに?
O:ホントホント。あとシャンプーするだけだから
G:そんな〜!

嗚呼、哀れな頑之介は再びシャンプーの泡の中へ
放り込まれたのでした。
G:ちぇ、参ったなぁ。こんなにぬれちゃったよ。
ぼくが猫だってこと忘れてない?       
猫はシャンプーなんてシャラくさいことしなくて
いいんだよ。まったくぅ・・・・           
O:がんちゃ〜ん。拭いてあげるからこっちおいでぇ
G:や〜だよぉ。タオルでグイグイやるんでしょ。
  そんな猫なで声出したって騙されないよ〜だ
O:チェッ、バレテ〜ラだわ
つかまらないうちにとにかく舐めて乾かさなくっちゃ。
 セッセセッセ・・・ペロペロ。         
なんかヘンな匂いがするなぁ。       
G:はぁ〜、疲れた。
 誰だよ、お風呂は気持ちいいよぉ、なんて言った
 のは。すっかり騙されちゃった。もう二度とお風呂
 なんて入りたくな〜い!

O:アラアラがんちゃん、気持ちよくなってすっかり
 オネムなのねぇ。


G:ち、違うってばぁ〜
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