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×月×日                           明日も会える?
僕が住んでいる東京も随分寒くなってきた。
毎朝おかーさんが見ている天気予報でもナントカ地方ではコユキが
降る可能性があります・・・なんて言ってるけど、コユキって誰なんだろう。
空から降ってくるコユキさん。ちょっと怖いけど見てみたいな、なんて考えてたら
窓の外に見える電線に黒くてデッカイ鳥がいっぱい集まってきた。
僕は毎日のお天気よりも、このデッカイ鳥の方が気になるんだ。
カァ〜カァ〜って鳴くから僕も「カカカカ カカカカ」って鳴いて返事してるの。
でも、しばらくするとみ〜んなどこかへ行っちゃって寂しいよ。
おかーさんはそんな僕を見て「あれれ、がんちゃん。また鳴いてるねぇ〜」って
ダッコして空を見せてくれるんだけど、そのときはもう遅いんだよ。

だから僕は空に向かって言うんだ。「明日もたま来てね」って。
×月×日                         魚嫌いなんだもん・・・
猫が魚を好きだって誰が決めたんだろう。
僕は魚がきらい。だって美味しくないんだもん。
おかーさんはものぐさのくせに魚だけはちゃんと料理するんだよ。
流し台に大きなまな板置いて、キラキラ光る大きな包丁で魚を切るの。
「がんちゃ〜ん、お魚いたずらしないでね」「これ食べちゃダメよ」って
言うけど、大丈夫だよ。ぼく、本当に魚嫌いなんだから。
でもね、
今日も大きな魚をまな板の上に置いたままテレビ見て
「あははっ!」って笑ってたけど、それはいくらなんでも・・・と思うよ。
やっぱり魚は新鮮なうちにお料理して食べなくちゃ。

わかりましたか?おかーさん。
×月×日                                  オンブ
ぼくはオンブが大好き。
だって高いし、暖かいし、ジャングルジムで遊んでるみたいだから。
特におかーさんの背中は一番好き。
おかーさんの背中を見るとど〜しても登りたくなっちゃうんだ。
オンブしてもらって、窓の外を見せてもらったり
家の中をアッチコッチ行ったりしてると、なんだか大きくなったような気分。
でもね、家の人達はみんな僕が背中に乗ろうとしてお尻をふり出すと
逃げちゃうんだよ。痛いからやだって。
おかーさんだけがイタ〜イって言いながらちゃんとオンブさせてくれるんだ。
だからおかーさんが家にいるときはいつもオンブ猫になってる。
この間、おかーさんがお風呂に入っているのを見たときは驚いたよ。
だって、背中が凄い傷だらけなんだもの。
アレってもしかして全部僕の爪の跡かな・・・・。ごめんねおかーさん。